こんにちは、シジュウです。(プロフィールはこちら。)
40代女性会社員、管理職、既婚、小学生の子ども1人います。何社か転職しながら、20年くらいある業界で、サラリーマンとして一生懸命働いていましたが、最近なんだか働くのが辛くなってしまい、このまま60才まで(70才まで?)我慢しながら、疑問をもちながら、働くのは無理!と思うようになりました。
これからは、今の会社を辞めて、フリーランスとしての働き方を模索したいと思っています。
前回までの記事は「シジュウちゃん、もーつらいつらい!会社辞めたいよー!!辞めるためには何をしといた方がいい?」っていう話だったよね。
そうそう!
前回までは、「会社辞めたいー」って思う人が「やるべきこと」の話。
今回からは「会社辞めるって決めた!」っていう人が、「決断したあとに何するのか」っていう話だよ。
というわけで、今回は「会社を辞めることを決断した人が、決断後にやった方が良いこと(会社編)」についてまとめていきたいと思います。
私は、会社を辞める決意を固めるまでは、「ああ、辞めたいけどどうしよう・・・」とか「辞めてもその先一体どうしていいか分かんないし・・・」とか、悶々としながら、うじうじうじうじ悩んでいたんです。
でも「もう無理だ、会社を辞めよう・・・」って思って、お金のことや、家族のこと、今後の働き方のことを真剣に考えて、調べたり相談したりしました。
いろいろ調べたり、相談したりした結果、段々と「会社を辞めてもいいんじゃない?」という気持ちになって。最終的には、「会社辞める」ことを決断するに至りました!
この記事では、「会社を辞める」ことを決断した後に、実際に行ったことを書いています。今後、会社を辞める人にとって、少しでも参考になればいいなって思っています。
合言葉は『めざせ、円満退職!』
ちなみに、私が、「会社を辞める」ことを決断する前に実践したことについては、以下の「会社を辞めたい人がやるべきこと」という記事にまとめています。
「会社を辞めたい人がやるべきこと」 vol1. お金編/vol2. 家族編/vol3. 転職活動編
また、ついでですが、私が「会社を辞めようと思った理由」についての記事も貼っておきます。こちらは、明るく前向きな記事ではないですが、もし良ければ、合わせてご覧ください・・・
「会社を辞めようと思った理由」 vol.1 後輩編/vol2. 曲者上司編/vol3. 仕事内容編
さて、前置きが大変長くなりましたが、ここからが本題です。
会社を辞めるときに良く言われるのが「立つ鳥跡を濁さず」という言葉ですよね。私は、今まで2回退職した経験があり、現在の会社は3社目ですが、今までの経験上、完璧に「濁さず」退職することは100%無理です。多かれ少なかれ、同僚や先輩に迷惑がかかります。
ですが、「立つ鳥後を濁さなかった」という『印象』を残すことは、できると思います。
今後、別の会社に転職するにしろ、フリーランスとして働くにしろ、将来的に、今の会社と関わりが出てくる可能性はゼロではありません。もしも、業界的に狭いと言われる業種であれば、なおさらです。
ですので、ここでは、「あの人は後のことまできちんと考えてくれて、立つ鳥後を濁さなかったなぁ」という『印象』を残すことを目的とした行動を記載しています。
ちょっとセコいと言われるかもしれませんが、「自分の将来のため」に関係ありそうな「上司と人事の印象」を良くしておく、というのは、大事なことだと思っています。
※ただし、上司からのパワハラがある、会社との話し合いを適切に行うことなど到底できないなどの理由がある場合には、この限りではありません。心身の健康第一です!全力で逃げましょう!!
もっともらしい退職の理由を作成する
さて、「会社を辞めるって決めた!」あとに、真っ先に行うのが、もっともらしい退職の理由を作ること、です。
これは、会社に対して(上司に対して)話すための「正式な退職理由」をきちんと整理しておくことが目的です。
会社を辞めたい理由というのは、人それぞれだと思いますが、本当の理由を上司に話す必要はありません!上司に対しては、上司が納得し得る(=納得せざるを得ない)理由を話せば足ります。むしろその方が、引き止めなんかもする必要がありませんので、逆にお互いにハッピーだと思います。
※なお、今回の話は、会社を辞めることを確実に決めている場合を前提にしています。上司との話し合い如何では辞めないかもしれない、という場合には、「○○が解消されない場合、辞めさせていただきたいと思っている」と、正直に話しましょう。○○を上司が解消してくれるかもしれませんし、もし解消してくれなかったら、会社を辞める「正式な退職理由」になりますね。
では、上司が納得し得る(=納得せざるを得ない)理由とはどんな理由になるでしょうか。
- 家族や家庭に関連する理由
例:パートナーの転職、配置転換により、家庭との両立が難しくなった
例:育児を手伝ってくれていた親戚の体調不良により、育児との両立が難しくなった
例:家族の介護をすることになった
例:家業を継ぐことに決まった - 仕事に関連する理由
例:今までの経験を活かし、より専門性を高められる職種に転職が決まった
例:独立起業することに決めた - その他
例:関連する資格取得の勉強に専念するため、専門学校に通うことに決めた
例:海外留学することが決まった
といった感じでしょうか。「すでに決まっていること」で、引き止めの余地がないと思ってもらえることが必要です。
家族や家庭関係ですと、上司も納得せざるを得ないので、一番カンタンですね(私もこれを理由にしました)。ただし、バレそうな嘘はつかないように。後でバレると印象は最悪です。
なお、仕事関係を理由にする場合には、今の会社の仕事以外の理由にしましょう。というのも、今の会社の仕事に関連する理由の場合、上司の権限でその理由を潰すことができてしまう可能性があるからです。会社を辞める理由がなくなってしまうと、無理な引き止めが生じるかもしれません!
業務の引き継ぎ先を妄想する
退職の「正式な」理由が定まったところで、今度は、今やっている仕事を誰に引き継ぐと良いか、考えましょう。
そのために、まずやることは、今やっている業務を全て箇条書きにしてください。メインの業務、サブでサポートしている業務はもちろん、社内業務と呼ばれる小さな仕事(ロッカー係とか、消耗品補充担当とか、忘年会係とかも)全て書き出しましょう。
そして、頭の中に思いつく同僚・後輩・先輩が、その業務をやっている姿を想像してみてください。ありとあらゆる想像力を駆使して、最もフィットする人と業務の組み合わせを作り、業務がうまくまわっている様を妄想しましょう。相手の了承なんかはここでは全く必要ないです。ただただ、妄想してください!
ここでの「業務の引き継ぎ先の妄想」は、後日、上司に退職希望を伝えるときに、大変役に立ちます。退職後のことを考えるのは、なんとなく面倒くさいかもしれませんが、「なぜその人が最も引き継ぎ先としてふさわしいか」という理由も合わせて妄想しておきましょう!
有給休暇の残日数を確認し、取得計画を練る
次は、残っている有給休暇日数の確認です。
有給休暇の残日数の確認は、上司に退職希望を伝える前に、こっそりやっておきましょう。
そして、可能であれば、仮病でも何でも使いつつ、すぐにでも有給休暇の取得をし始めちゃってください。
有給休暇の消化は、退職前に一気にする場合も多いかもしれませんが、引き継ぎだなんだで、退職前の全消化が結局できなかった、ということは全くめずらしいことではありません。せっかくの有給休暇が消えてしまうのは、本当にもったいないですので、上司に退職希望を伝える前から、可能な限り積極的に有給休暇を消化していくのが良いと思います。
また、有給休暇の付与に関しては、就業規則で定められており、退職の申し出のタイミングが、会社の会計年度をまたいだりする場合、翌年分の有給休暇が付与されない可能性があります。退職のタイミングが、1日2日変わっただけで、有給休暇が付与されるかどうか変わる場合もありますので、このあたりは、就業規則とにらめっこしてみてください!
上司に退職希望を伝える
さてさて、正式な退職理由が決まり、業務の引き継ぎ先の妄想、有給休暇の残日数の確認、が終わったところで、ようやく上司の登場です。上司に「ご相談したいことがあります」と切り出しましょう。
上司との話し合いにおいては、以下のことを伝えましょう。
- 退職を希望していること
はっきりと「退職させてもらいたい」と話しましょう。退職=決定事項、という意思が伝わることが大切です。
- 「正式な」退職の理由
先ほど考えた「正式な」退職の理由を話しましょう。引き止めの余地を与えないためにも、「正式な」退職理由以外の、会社や業務に関する愚痴などは一切口にしない方が良いです。
- 妄想した業務の引き継ぎ先
「もちろん、現段階では、ご本人たちに話していることではありませんが」と前置きつつ、妄想した業務の引き継ぎ先を、なぜそうしたかの理由も添えてお話ししましょう。
このとき、引き継ぎ先として考えた同僚・後輩・先輩が、どれだけ引き継ぎ先としてふさわしいか、彼らの働きぶりがどれだけ素晴らしいかを褒め称えるとより良いと思います。
というのも、上司は、退職を切り出された瞬間から、「この人がやっている業務って何だっけ、この先業務はうまくまわるかな」という不安な気持ちを持っています。ですので、とにかく上司を安心させてあげましょう。そして、今後の業務がうまくまわることを説明してください。そうすると、上司は「それなら大丈夫か、考えてくれて助かったな」と、なぜか感謝の気持ちを抱く可能性さえあります。
- 希望する退職予定日
次の会社に転職する人は、次の会社の入社日に合わせて退職する必要がありますので、希望する日をきちんと伝えましょう。
- 今後の有給休暇の取得予定
「引き継ぎなどはきちんと行います」と宣言したうえで、「可能な限り退職までに有給休暇を取得させていただきたいと思っている」と話しておきましょう。ここで、どさくさに紛れて、上司と有給休暇の取得について話しておけば、実際有給休暇を取得するときに、周りに対して「上司にも相談済みですので」と言うことができます!
以上の項目について、上司との話し合いが無事に終われば、退職への道も半ば過ぎたと言えると思います!あと少しですね!
ちなみに、上司との話し合いの前に、同僚などに退職の話をするべきではないと思います。たとえ、どんなに仲が良くても、です。
というのも、このような話は、すぐにウワサになりますので、直接上司と話す前に、上司の耳に入ってしまう可能性があるからです。上司も人間ですから、退職の話を人づてで聞くと、いい印象にはなりません。その場合、最初に掲げた合言葉『目指せ!円満退職』は難しくなってしまいます・・・
有給休暇を計画的に取得する
さて、無事に上司との話し合いも終わりましたので、あとは有給休暇を計画的に取得しましょう!
次の会社に転職する場合は、残日数を全て消化するというのは、難しいかもしれませんが、可能な限り目一杯消化してから辞めましょう。有給休暇は、文字通り「有給」休暇ですので、使わないのはもったいないです!
有給休暇を取得してやることといえば、
- 疲れた体を癒やし、英気を養う
- 次のステップのための準備をする
- 今までできなかった分の家族サービス!
という感じでしょうか。
なお、有給休暇の取得については、引き継ぎだなんだと言って、周りが取りにくくさせてくる可能性があります。そんなときには、退職の相談をした上司の名前を出しましょう。そして、「上司にも相談済みなのですが・・・」と困った顔をすれば、大丈夫なケースもあります(笑)
まとめ
今回は「会社を辞めることを決断した人が、決断後にやった方が良いこと(会社編)」についてまとめました。
「会社を辞めるって決めた!」「目指せ!円満退職!」と思ってから、実際にやるべきことは5つです。
- もっともらしい退職の理由を作成する
⇨会社に対して(上司に対して)話すための「正式な退職理由」をきちんと整理しておく
- 業務の引き継ぎ先を妄想する
⇨最もフィットする人と業務の組み合わせを作り、業務がうまくまわっている様を妄想する
- 有給休暇の残日数を確認し、取得計画を練る
⇨上司に退職希望を伝える前から、可能な限り積極的に有給休暇を消化していく
⇨翌年分の有給休暇については、退職のタイミングによって、付与されるかどうか変わる場合があるため、就業規則で確認する
- 上司に退職希望を伝える
⇨退職は決定事項、という意思を伝える
⇨会社や業務に関する愚痴などは一切口にせず、「正式な」退職理由を話す
⇨妄想した業務の引き継ぎ先を伝え、上司を安心させる
⇨希望する退職予定日を伝える
⇨可能な限り有給休暇を取得させてもらう旨を伝える
- 有給休暇を計画的に取得する
⇨次のステップのための準備をしつつ、英気を養う!
おー、やっと終わった!長かったー
今日はね、上司との心理戦?が面白かったよ。
面白いこと言うね。確かに心理戦だ(笑)
でも、やっぱり、今の会社を円満に退職しておくことって、大事だとおもうんだよね。
将来、いつ、今の会社の人と関わることになるか、わかんないからさ。
それに、最近は、いわゆる「出戻り」っていって、一度辞めた会社にもう一度勤めるっていう人も増えてるみたいだし。そうなると、なおさら「円満退職」って大事だよね。
えー!
それって、なんか離婚したダンナと、もう一回結婚するみたい!
そっか、じゃ、未来の私も、「出戻り」できるように、頑張ったんだね!!偉いじゃん!
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